日仏ハーフの語学力

日仏ハーフの語学力は?

海外で子育てしている親の悩みの代表格。子供の日本語力!

皆様のお子さんは日本語を話しますか?

子供の日本語力を引き上げるために四苦八苦しているでしょうか?

何はともあれ健康第一。まずは、楽しく元気に毎日を過ごしてほしいというのが親の願いですよね。

親の求めているレベルや環境も家庭によってかなり違いますが、いろいろなタイプを見ていってみましょう!

日仏ハーフの日本語レベル

よく勘違いされているのがハーフの子は2ヶ国語ペラペラ説。

全然そんなことありません。確かに2ヶ国語習得するのに有利な環境ではありますが、ペラペラな子は親子でとても努力しているのです。ただ生きているだけで2ヶ国語を簡単に使いこなせる訳ではないのです。

子供の日本語レベルは、生まれてから数年の間の親の働きかけでかなり違ってきます。ペラペラな子もいれば、聞き取りすらできない子まで。

それぞれの家庭に日本語をするかしないかの理由がありますし、どんな家庭がどのようなレベルなのかまとめてみましょう。(親が関わりを持つ時間が多い小学生ぐらいまでのフランス在住の子で比較します)

日本の自分の学年レベルの日本語力(小学校レベルクリア)

ものすごい頑張っているはずです。拍手。

小さい頃から日本語で話しかけ、問題集を解いたり、日本人学校に通わせている家庭が多いのではないでしょうか。

日本語習得で何が難しいかというと、漢字です!

フランスで暮らすとフランスの学校の宿題もある上に、あの恐ろしい量の漢字を6年生分まで習得するのは本当に努力が必要。音読みと訓読みがあったり、語彙力が無ければ溢れる熟語の意味は分かりません。その上、フランスの小学校は5年生まで(中学生は4年間)なので、6年生分に辿り着く前に忙しくなることも。

もし、読む書く聞く話すの四技能を習得しているハーフの子に会ったら、いいな〜バイリンガル羨ましい〜と思うだけでなく、すごく努力したんだねと褒めてあげてくださいね。

小学校の低中学年レベルの日本語力

全然素晴らしいです。

これだけできるだけでも日本に旅行すれば何とかなるし、日本の家族とコミュニケーションは取れます。

それに平仮名や基礎漢字ができていれば、大きくなってから本格的に学び直したくなった時に身につけやすいのではないでしょうか。

このレベルまでやった家庭は、小学校3年生の200漢字ぐらいから進むのが難しくなったのではないかと思います。とにかく量が多いですもんね。やってもやっても忘れいく不思議。忘却曲線には敵わない覚える量。笑

毎日本を読んだりして、漢字に触れる時間を増やしていくしかないですよね。難しい!

日本語での会話と平仮名はできる

家で問題集などはあまりやらないけど、家での会話は日本語を使っているというご家庭もあります。

漢字は難しいけど、平仮名だけなら覚えているという子も結構いるのです。

世界中を転々としてきた友人の子は、小学校低学年までは補習校に通っていたけれど、その後辺境の地に引っ越すことになり日本語の学校へは通えなくなったそうです。そうすると、子供がどんどん自分にも英語で話しかけてくるようになりました。そして、彼女は決意して、子供とは日本語のみで話すことを徹底しました。現在、20歳近くなったお子さんですが、今でも日本語で会話しているそうですよ。お母さんがかなり頑張りましたよね。

日本の家族に会うならやっぱり日本語で会話できるレベルにはなっていてほしいな〜と私は思います。

日本語で言ってることは分かる

つまり、聞き取りだけできるという状態です。結構こういうレベルの子も多いんですよ。

小さい頃は日本語で会話していたけど、子供が幼稚園や小学校へ行き始めると圧倒的にフランス語が強くなります。その時に、子供にフランス語で話しかけられて、親が日本語で返事をする。このフランス語と日本語の会話を続けていると子供は聞き取りしかできなくなってしまいます。

または、親から子供に話しかける時は日本語で子供はフランス語で返事をする、子供から話しかけられた時はそのまま親子でフランス語で話すという家庭も。こういうご家庭はフランス語が上手な日本人のお母さん(お父さん)がいることが多いですね。

個人的には、ちょっと勿体無いな〜と思うのですが、このレベルで十分だし、日本でも何とかなるから気にしていないという人も多いようです。

フランスにはアフリカ系移民のフランス人が多いのですが、ご両親がアラビア語を話すから聞き取りだけはできるという子供もたくさんいます。大人になってから話せるように育ててほしかった〜と言っている知り合いもいますよ。

何も分からない

日本語教育に全く興味がない家庭ですね。それもアリかと思います。日本語はできないけど英語は話せる子とかもいます。どこに力を入れるかはそれぞれの家庭次第ですからね。

やらないと決めてやっていない家庭はもちろんそういう選択でいいと思います。でも、小さい頃から何もやってこなかったし家でもフランス語のみ使って話しかけてきた家庭の子で、小学生になってから突然焦ってやり始めるのは子供がかわいそうすぎます。(子供が望むならOKですが)

少し大きくなってくると自分は半分日本人という自覚も出てくるし、学校の友達から日本語喋って〜とか書いて〜なんて言われることも出てきて、それをきっかけに日本語を学びたいと思い始める子も何人か見てきました。頑張ってほしいと思いますが、小学生から始める子は完全に外国語を始めるのと同じ状態なので、小さい頃から続けている子たちのようになるのは難しいでしょう。

自分の住んでいる環境を見て、小さい頃から始めていくかは早いうちに判断しましょう。いえ、生まれる前に決めておけたらいいですね。

フランス語力

普通にフランス人してます!

日本語のせいでフランス語の発達に影響が出たりしないか心配という声も聞きます。

ですがどちらかと言うと、日本語を頑張っている家庭はそれに引っ張られてフランス語力も高い子の方が多いのです。

フランスは飛び級制度があるのですが、私の周りのハーフの子だと5人飛び級した子を知っています。きっと日本語だけでなく、色々なことに力を入れているのでしょうね。

小さい頃から日本語の勉強習慣をつけておけば(毎日5分とか)、フランス語も相乗効果で上がっていくことが多いようなので、日本語教育がフランス語に影響を及ぼさないか心配しすぎる必要はないと思います。

英語力

小学生から英語が始まります。(幼稚園でも簡単なことをやる場合も)

学校によってかなり違って、私立の学校の方が英語に力を入れていることが多いようです。

アルファベットはフランス語と同じですが、やはり読み方や発音は全然違うので簡単ではないのかなと。

フランス人は英語が話せないとか、フランス人は英語が嫌いという話をよく聞きますが、道を歩いていると英語で話しかけられたりするので、若い人たちは話せる人も結構いるのではないかと思います。

日仏ハーフの子、3ヶ国語にも挑戦してほしいですね。

その他言語

中学校の第二外国語では、スペイン語やドイツ語は大体どこもあるようです。それ以外は学校によって違いますが、イタリア語、ポルトガル語、中国語、アラビア語、トルコ語、ギリシャ語などなど様々です。

どの言語を選んだとしても本気でモノにするには努力が必要ですね。

ヨーロッパはお隣の国まで車や汽車でバビューンとすぐに行けてしまいますので、中学校や高校のプログラムで交換留学をできることもあるそうです。

2つ以上の言語を覚える利点、うちの小学生は既に気付いていますよ。小さい子供がいる家族アルアルなんですが、子供って悪気なく街中で指差してあの人って〇〇とか、レストランで大きい声でトイレ関係の話をしたりすることがありますよね。でもそんな時、その国の言語以外で喋ってると気付かれないんです!結構、子持ちの人はみんな経験したことがあるといいます。

まとめ

・日仏2言語が四技能バランスよくできる子→とにかく親子で努力した!すごい!

・フランス在住で日本語に力を入れる気はない→案外そう言う家庭もいるのです。

・日本語で話しかけるなら赤ちゃんの頃から。小学生になってからでは外国語の勉強になってしまう。

・英語やその他言語も習うが、外国語として習うので習得は本人の頑張り次第。

こんな感じでしょうか。

忘れないでほしいのは、放っておいてもバイリンガルは出来上がらない!ということです。

日仏ハーフっ子をお持ちの皆様、日本語教育をしている(する予定)の皆様、一緒に頑張りましょう!

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